職場内のモラハラに対しては、いくつかの心がけを身に着けることで、自分を追い込まずに危機的状況に対処できるようになります。まず心がけとして最初にやるべきことは、自分が悪いという思い込みを捨てることです。そして相手がなぜ自分を攻撃するのか、冷静になって考えてみることが大切です。相談できる相手がいる場合は、第三者的視点を聞いてみることも良いかもしれません。同僚が自分に対してモラハラを行うは理由は単純に嫌いなだけという可能性もありますし、激しい競争の中で不安感から誰かを攻撃したいだけなのかもしれません。またリストラを進める為に組織ぐるみでわざと行っている可能性もあります。
モラハラの理由をある程度分析することができれば、今度は直接誰かに訴えることを考えましょう。自分の被害を訴える為には、何よりも客観的な証拠が重要となってきますから、どうのような被害をいつ、誰から受けたのかを記録した文書や音声データなどを揃えるようにします。風通しの良い職場で信頼のできる上司がいるのであれば、その証拠を基に相談すれば多くの場合は解決に向けて動いてくれるでしょう。しかし、上司が信頼できないのであれば、同じような立場の同僚と一緒に会社に訴えたり、労働局や労働委員会へ相談、弁護士を雇っての裁判などを視野に入れなければならない場合もあります。
ただし、モラハラを行う相手に共感性が低く、自分が偉大な存在でなければ納得できない自己愛性パーソナリティ障害の場合は、相手にしない方法が一番無難かもしれません。